発達障害に仕事を教える方法
発達障害の人はなかなか仕事を理解するという事が難しく、定型発達の人が一生懸命教えているのにチンプンカンプン。
「分かった?」
と聞くと
「分かりました」
とは答えるのですが、いざやってみると全く出来ていない発達障害に伝え方や教え方の難しさを感じている事が少なくありません。
どうしても新しい事を理解する事が難しいと感じてしまう障害なのと、自分の経験でしか物事を勧められない変なこだわりが合わさり、教えた方法が出来ない・・・
だから周囲はどうすれば良いか戸惑ってしまうのではないでしょうか。
アスペルガーやADHDに伝わる仕事の教え方
アスペルガー症候群の私は教わった事を自分なりに勝手に解釈してしまうからか、いざ教わった通りにやってみても違うのだそう。
これはADHDでも同じだと思うのですが、自分が知っている方法を覆す事が難しいからなのです。
また、曖昧な言葉が理解しにくいアスペルガーやADHDですが、この曖昧という事が定型発達の人からすると理解出来ないのではないでしょうか。
発達障害が感じる曖昧さ
アスペな人と話していると時々しつこい程の説明があると感じる事はありませんか?
これは自分がそれくらい説明されないと理解出来ない事を知っているから、相手に説明をする時にこれでもか!という程説明してしまうのです。
しかし普通の人はかなりの部分を端折って話しているのですが、障害がある人はこれが出来ません。そのため
「この書類にサインしてね」
と言えば、この書類にはサインするのですが、端折られた言葉(この類の書類全て)には繋がらないのです。
そして次に同じ書類を見るとサインがしていない。そこで
「前にこの書類にはサインしてと言ったでしょ?」
と言われても
「言われてませんが」
という受け答えになってしまうのですが、嘘を付いているのではなく「この書類」が「この類の書類」とは聞いていないので「言われていない」という言葉になってしまうのです。
発達障害の人に伝えるなら言葉を端折るのではなく、これでもかという程の細かな話しを付け加えると理解しやすいのです。
発達障害には簡素で簡潔に伝えよう
だからと言ってあまりにも長々と話されると、今度は会話を理解する脳のスキルがパンクを起こしてしまうという問題が生じます。
こうなると相手が何を言っているかが分からなくなってしまうのですが、そのため必要な事を簡素で簡潔に伝える必要があるのです。
例えば
「この書類」 ⇒ 「この類の書類全て」
だと、知能障害が少ないASDやADDなどの人は理解する事が出来、次からも同じ書類にはサインをするようになります。
もし本当なら書類にサインをした後に他にもしなければならない事があるなら、まずはサインが出来るようになるまで待つ事。
そして第一段階をクリア出来てから次の段階に進めると仕事をスムーズに運ぶ事が出来ます。例えば
サインした書類 + 必ず部長に読んでもらう事
が必要なのであれば、書類にサインするところまでクリア出来た後に「必ず部長に読んでもらう事」を付け加えて教えると、思っている行動を行う事が出来るようになるのです。
発達障害に仕事を教えるには簡素で簡潔に伝える事が必要なのですが、一つをクリア出来たら次を教える・・・
時間がかかるかもしれませんが、このような方法だと思っている以上に習得しやすいはずです。
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