発達障害でも想像力はアスペルガーとADHDで異なる

発達障害と言っても人それぞれ

発達障害は現在、3種類に分かれていて広汎性発達障害、多動性注意欠陥障害、LD障害です。LD障害は学習障害と言われ少し他の二つと異なるかもしれませんが、今回は発達障害の中の自閉症スペクトラムとADHDの想像力についてをお伝えしたいと思います。

発達障害の想像力の違い 

こだわりの強い自閉症スペクトラムの想像力

アスペルガー症候群や自閉症の事を自閉症スペクトラムと呼びます。最近はアスペルガーが話題になる事も増えましたが、とにかく何かにつけて強いこだわりを持つ事が特徴の一つです。

 

  • 決めた通りの時間で行動する
  • 決めた通りの道を使う
  • 決めた通りの順序で物事を行う

 

など、全てにおいて自分なりの決まりを持っています。また、決められた事を遵守する事も得意なので、変更が何もなければスムーズに流れに乗る事が出来るのです。

 

しかし一度決められた事が変更すると、それをなかなか受け入れられないのも自閉症スペクトラムの特徴です。

 

1の次に2、2の次に3・・・

 

と決まった流れがある時

 

1の次に3

 

などとなると理解するまでには色々な事を考えてしまい、結局どうすれば良いか分からなくなってしまうのです。

 

何故変更になったのか?を想像できるのは定型発達の考え方、アスペルガーの考え方は

 

1の次にしていた2はどうするのだろう?

 

そんな考え方をしてしまうのですが、物事の全体を見る事が苦手だからなのでしょう。

 

変更がある場合は何故変更するか?などを理解出来るよう伝える事でスムーズに受け入れられる場合があります。

直ぐに飽きてしまうADHD

ADHDの人は逆に直ぐに飽きてしまいやすい傾向があり、自分なりの考え方で物事を進めてしまう事があります。

 

しかし不注意が多くケアレスミスに繋がる事があり、どうして自分は一生懸命出来ないのだろう?と悩んでしまうのです。

 

歴史上の人物にも同じ障害だったのではないか?と言われるエジソンや坂本竜馬などがいますが、多動性や衝動性の特色を活かす事が出来れば生き辛さはかなり改善するはず。

 

  • 物をなくしてしまいやすい
  • 集中できない
  • 途中でやめてしまう

 

などが多動性や注意欠陥障害の特徴だといわれているので、問題となる部分を活かす事が大切なのでしょう。

 

ADHDには様々な良い薬が出ているので、精神科や心療内科の医師に相談する事がおすすめです。

発達障害の種類でも悩みの質が変わる

世の中には様々な障害がありますが、全ての人が同じ症状という訳ではありません。

 

一人一人症状が異なり、どのような部分に問題を感じているのか?も変わってくるのですが、背景が理解出来ないアスペルガー、集中力出来ないADHDなど、それらの特色を知ると付き合い方が分かるかもしれません。

 

いずれもストレスを抱えてしまいやすい障害ですが、周囲の協力と本人の努力があれば改善する事も沢山あるので発達障害の想像力がどのように欠如しているか?で分かる事も多いのではないでしょうか。

発達障害の家族や子供の家庭に!健康増進と予防改善するならこちら


スポンサードリンク


当サイトおすすめ

アスペルガーはセロトニンを増やそう




関連ページ

発達障害と呼ばれる広汎性発達障害のアスペルガー症候群
発達障害と呼ばれる障害の一つ、広汎性発達障害の中にアスペルガー症候群は属します。今はアスペルガーとは言わず自閉症スペクトラムと呼ばれるようになってきたのですが、これはアスペルガーと自閉症の二つの障害を合わせて言う言葉。ここではアスペルガーに絞って考えてみます。
発達障害と呼ばれるADHDやADD
発達障害と呼ばれる障害の一つADHDやADD。ADHDと呼ばれる多動性注意欠陥障害とADDと呼ばれる注意欠陥障害は整理整頓が出来なかったり落ち着きがなかったりするのですが、社会に出ると色々と悩む問題が生じてしまいます。ここではADHDやADを考えてみたいと思います。
発達障害と呼ばれるLD障害(学習障害)
発達障害と呼ばれる障害の一つLD障害。学習障害とも言われるこの障害は漢字が理解出来なかったり本が読めなかったりと、小学生の頃からかなり辛い状況をしいられてしまいます。勉強についていけずに深く傷つき悩んでしまっている人が多い障害の一つなのです。
発達障害と呼ばれるトゥレット症候群(チック症)
発達障害と呼ばれる障害の一つトゥレット症候群(チック症)。奇声を発したり鼻を鳴らしたり、肩を動かしたり地面を蹴ったりと色々な症状があります。行動チックと音声チックが同時に出るとトゥレット症候群と呼ばれチック症より重症。そして私はこのトゥレット症候群をアスエルガーと共に持っているのです。
発達障害と呼ばれる広汎性発達障害の自閉症
発達障害と呼ばれる障害の一つ、広汎性発達障害の中に自閉症は属します。今は自閉症とは言わず自閉症スペクトラムと呼ばれるようになってきたのですが、これはアスペルガーと自閉症の二つの障害を合わせて言う言葉。ここでは自閉症に絞って考えてみます。
チック症(トゥレット障害)は発達障害の大人でも治り難い
発達障害の人でチック症やトゥレット障害を持っている人がいます。これは子供の頃なら発達障害でなくても症状として出る事が多く大人になるにつれて治っていくのですが、障害があると大人になっても治らず抑えようと思っても抑えられない障害の一つ。障害を持つ人とチックには何らかの関連があると言われています。
発達障害の話し方の違い(自閉症スペクトラムとADHD)
発達障害と呼ばれる自閉症スペクトラムとADHDは似通った部分を持っているのですが、少しずつ違いがあります。アスペルガーと多動性を二つ持っている人も多く見分けが付き難いかもしれませんが、医師でも判断しにくいこれら二つの会話の流れや人と話す際の違いを考えてみたいと思います。
発達障害の社交性の違い(自閉症スペクトラムとADHD)
発達障害の中には自閉症スペクトラムと呼ばれるアスペルガー症候群や自閉症、多動性注意欠陥障害と呼ばれるADHDなどがあるのですが、細かく分けると違いがあります。大きく分けると同じ発達障害ですが、社交性や社会性には大きな違いがあるのです。そんな違いを考えてみたいと思います。
発達障害でチック症があるから行動が制限される
発達障害の人にチック症と呼ばれるトゥレット障害を併発している人は多いのですが、このチック症、自分の意思で癖のような行動が辞められないのが一番辛い事。人目がある事は気になるのですが、それでも治まらないチック。そのため外出や学校なのに制限がかかってしまう事があるのです。
発達障害は生まれた時からなので治らない障害です
発達障害は生まれた時からの脳の機能性障害。そのため大人になっても治らないのですが、色々な部分を習得しながら改善していく事が出来るので、治すのではなく自分と上手く付き合う方法を知る事が大切。社会生活や対人問題なども改善出来ない訳ではないのです。
発達障害と吃音(どもり)は同じ障害の枠組みに入る
発達障害と吃音(どもり)は同じ障害の枠組みに入るのですが、自閉症スペクトラムの私はそれ程酷くはありませんが吃音があります。流ちょうに言葉が出ず、どもってしまったり言葉が止まってしまったり。ASDやADHDならこのような問題を抱えている場合もあるのです。