発達障害は仕事でもコミュニケーションが出来ない
発達障害の人は普段からあまりコミュニケーション能力が高くない人が多いのですが、これは仕事でも同じです。
業務上の会話一つとっても大切な「ほうれんそう」が出来ない事が少なくないのですが、これは自分の中で解決していると思ってしまう場合が多いのではないでしょうか。
また、発達障害の人は伝えなければならないと思っていても、どのように伝えて良いか分からず結局言えなかった・・・という事も少なくありません。
他にも問題があり、どのタイミングで伝えれば良いか?が分からないという事もあるのです。
仕事での人間関係が希薄に見えるアスペルガー
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の私が過去一番言われた言葉は
「どうしてちゃんと伝えないの?」
という言葉でした。
自分では伝えているつもりなのですが、定型発達の相手からすると言葉不足に聞こえてしまうのでしょう。
また、アスペルガーは仕事が終わった後に同僚などから飲み会に誘されても殆どを断る事が多いのだと思いますが、これはある意味仕事とプライベートを分けて考えているからというのも理由なのではないでしょうか。
私が飲み会に行かなかった一番の理由は
「収入にもならないのに仕事の人達と話す事がない」
そのため、何故皆がプライベートの時間をわざわざ削ってまで飲みに行くのか?が未だに分かっていません。
仲間意識が苦手な発達障害
決して友達がいらないという意味ではないのですが、仲間意識が強い会社だと継続する事が難しいと感じる事があります。
基本的に人付き合いが苦手で、皆と仲良くするという方法が分からないというのも問題なのですが、どうもここら辺の感覚は普通と障害がある人の間には大きな溝があるように感じています。
人間関係を円滑にすることが難しいASDやADHDの人は極力付き合いの少ない仕事の方が向いていると言えます。
コミュニケーション障害が多い発達障害
人とのコミュニケーションは誰もが上手という訳ではありませんが、多動性注意欠陥障害や自閉症スペクトラムの人にとってはかなり難しいと感じる場合が少なくありません。
その理由を幾つか上げると
- 相手の言っている言葉が理解しにくい
- 自分の中で答えを作り出してしまう
- 相手が求める答えを返しにくい
- 自分が思っている事と相違があると受け入れがたい
など、どうしても障害特有の考え方をしてしまいやすく、そのため早ければ幼少期から同級生などに「あの子は理解力がない」などとバカ扱いをされてしまう場合もあります。
そのため余計に人を避けるようになってしまう人も多いのですが、円滑に人と会話をする事そのものが非常に難しい障害なのです。
自分の考えが真っ先に出てしまいやすいので、極力相手の言っている事を素直に聞き入れる事が大切です。
また相手の言っている事が分からない場合は、分からない事を素直に伝え分かりやすいように話してもらうと理解出来るはずです。
周囲の協力がなければ円滑な人間関係は難しいのですが、まずは障害がある当事者の方から一歩を歩み出す事も大切なのです。
発達障害はコミュニケーション不足で子供の頃から悩んでいる人が少なくありませんが、これは仕事でも同じ事。
少しでも仕事を円滑に進めるには「自ら出来ない事を理解してもらう」努力も時には大切になってくるのです。
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