発達障害でパニック障害になった経験

発達障害でパニック障害になった経緯

私は自分が発達障害だとは知らずに40年以上生きてきました。パニック障害になったのは30歳を過ぎた頃。今から考えると発達障害の二次障害だと分かるのですが、その頃は何故急に?!だったのです。

発達障害がパニック障害になると家に引きこもる 

それはとある映画館のような場所で起こりました。何度も行っているアトラクションだったのですが、突然煙幕が出た瞬間息が出来なくなったのです。

 

それが発端となりそこから殆ど外出が出来なくなってしまいました。

精神科に行かず内科に行ったからパニックだと診断されなかった

精神科領域の問題だとは全く気付かなかったので翌日いつも行く内科に。すると医師は

 

ストレスが溜まってるんですね〜」

 

とデパスを処方してくれたのですが、発作が起こるとこのデバスを飲めば一瞬で収まってしまったのです。

 

この頃の診断はうつ病。多分うつ病もあったのだと思いますが、この時はまだ自分が自閉症スペクトラムだと知らなかったので辛くなれば薬を飲む。これを繰り返していたのです。

 

症状が出始めてからは外に出るのが怖くて、家に引きこもっていたのですが何が嫌だったか・・・

 

閉鎖的な空間は息が出来なくなる気がする

 

からだったのです。

 

そこから電車に乗る事が出来なくなり、最後には車の閉鎖的な感覚も拒絶してしまい一番落ち着くのは家の中だけでした。

ストレスを溜めない努力をしようと言われても

うつ病やパニックもそうなのですが、やはり問題はストレスですよね。

 

もし私がアスペルガーだと知っていれば他の手段があったのかもしれませんが、内科の医師は疑う事もなかったのかもしれません。

 

ストレスを溜めないようにするため、仕事を最小限にし、苦手な家事も最小限。

 

記憶にもあまり残っていないのですが、かなり辛い、しんどいと感じる日々が続きました。

 

元々友達もいないので人が家に来る事もないのですが、家族は時々顔を出します。この人と話すという行動も非常に辛く、

 

私の側に誰も寄らないで!

 

と思っていました。

パニックが少しずつ改善されていく

長くこの精神疾患と付き合っていくと自分なりの解決策が案外見つかるもの。

 

仕事柄、時々電車に乗らなければならないのですが、いつ息苦しくなっても大丈夫なよう各駅停車に乗る事にしました。

 

遅刻しないために1時間ほど余裕を持って家を出ると、

 

「もし途中下車して遅刻したらどうしよう」

 

と言う不安も改善されていきます。

 

また車でどこかに出かける時は、一番不安を感じていたお手洗いの問題があったのですが、要所要所のコンビニを事前に確認していざとなるとコンビニに駆け込む。

 

これも不安を解消する方法の一つでした。

 

少し改善してきた4年ほど経った頃、新幹線に乗らなければならない仕事をあえて受けてみたのです。

 

今でもそうですが、電車でも車でも基本的にトンネルは無理です。だから遠方に出かける事は殆どないのですが、新幹線の仕事を受けた事で大きく変わってきたのでした。

アスペルガーの集中力でトンネルに打ち勝つ

トンネルに入るという事で息苦しさを感じてしまうのは、

 

  • 電車や車という閉鎖的な空間
  • トンネルという益々閉鎖的な空間

 

二つが合わさってしまうから余計に避けたいのですが、一切気にならない状況を作れば新幹線でも乗れるのかも?と思ったのがきっかけです。

 

これが功を奏したのですが、

 

  • 集中出来るゲームを見つけ
  • 外の音が聞こえないよう音楽を聴き
  • 一切外は見ない

 

目で見ているのはゲームの画面だけ、集中しているから考える事もゲームの事だけ。

 

少し状態が良くなっていたというのもあるのですが、この方法は新幹線に対する不安を解消してくれたのです。

 

そこから状況は少しずつ良くなり今に至るのですが、完治はしていないので今でも余程でなければトンネルがあるルートを通る事はありません。

初めて発達障害だと知ったのは40代になってから

私がASDだと知ったのは40歳半ばになってから。以前のブログでも書いたのですが子供の頃からチック症と呼ばれるトゥレット障害があり、ストレスが溜まっていた頃これが抑えら得なくなったのがきっかけでした。

 

ネットでチック症を抑える方法を探しているとそこに

 

チック症やトゥレット障害はアスペルガー症候群の可能性もある

 

と記載されており、まさかと思いながら初めて精神科に足を運んだのでした。そこで受けた診断結果は自閉症スペクトラムというもの。

 

精神科の医師が言うには、ASDやADHDの人はチックもそうですがパニックにもなりやすいのだそう。

 

これを聞いてやっと自分の中で起こっている問題が障害が起因していたのだと知ったのでした。

 

 

パニック障害や過呼吸、うつ病で悩んでいるなら

 

今でも私と同じような精神病で家から出られない人は沢山いると思います。パニックもうつも辛いですもんね。

 

しかし少し元気だな!と思えたなら一度家から出てみる事がおすすめです。

 

私の場合は5年もかかってしまいましたが、5年も経てば出来ないながらも改善する方法を見つけようとするはず。それを一つ一つ見つけながら進んでいけば時間がかかってもいつかは以前のような生活が出来るようになるのです。

 

発達障害でパニック障害を患っているなら、諦めるのではなく希望を持つ事!これさえあれば上手く付き合う方法を見つける事が出来るのではないでしょうか。

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