発達障害が結婚すると夫婦関係はどうなるの？

人嫌いな発達障害が結婚をした後の夫婦関係

一人が好きで人嫌いな発達障害がいざ結婚をすると、結婚生活ってどうやって過ごしているの？

 

という疑問をアスペルガーの夫を持つ定型発達の奥さんから頂いたので書いてみたいと思います。

 

発達障害だから結婚出来ないという訳ではなく、障害があっても普通に結婚している人は沢山います。ただ問題は・・・

一人が好きな発達障害の結婚後の不思議な夫婦関係

お互いが思っている夫婦関係に相違があるという事なのです。

 

 

アスペルガー症候群の私と定型発達の夫婦の場合

 

普通の家庭ではどのような会話をしているか分かりませんが、我が家では基本的にアスペルガーの私が話しかけない限りは会話がありません。

 

恋愛をしお付き合いをしている時はお互い自由な時間が沢山あったのですが、夫婦になると一緒にいる時間がかなり増えてしまいます。

 

そのため自分の趣味の時間ややりたい事が出来る時間が大幅に減ってしまうのですが、アスペな人はこの時間を割いてまで相手に合わせようという考え方が出来ないのです。

 

とは言っても本人なりには気を使っているつもりなのですが、相手が望んでいる気の使い方が出来ていないから定型発達の人にとって不満や不安が起こってしまうのでしょう。

 

普通の結婚生活とは異なる発達障害との日常でも書いたのですが、何かが違うと感じる事が少なくありません。

 

私が自閉症スペクトラムと診断されたのは結婚してから１０年が経ってからだったのですが、それまで夫は

 

「どうしてこんなに会話がないのだろ」

 

と悩んでいたのですが、自閉症スペクトラムだと知り勉強していく内に

 

「会話を求めても難しい」

 

という事が分かってからは、私が話しかけない限り話してくる事は殆どなくなりました。

 

 

孤独を愛する広汎性発達障害にとっての結婚とは

 

確かにASDやADHDの人は普通の人よりも一人を好む人が多いのですが、だからと言って全く一人きりを好むという訳ではありません。

 

だから恋愛をしたり結婚したりするのですが、そこから先に求めている事が普通の人とは違うのでしょう。

 

いつも笑顔で明るい家庭を望むのは同じですが、自分のテリトリーには踏み込んでほしくないと思うのがASDやADHDの人の考え方。

 

そして自分のテリトリーはある程度あっても相手が望むならその幅を狭める事が出来るのが定型発達の人なのではないでしょうか。

 

そのため普通の人は常に寂しさを感じてしまい、

 

  • 本当は愛されていないんじゃないか
  • 私は存在しなくても良いのではないか
  • 相手の気持ちが見えない

 

などと思ってしまうのですが、障害当事者はこれらの感情が全く理解出来ていないのです。だから

 

好きだから一緒にいるし、大切だと思うから仕事も頑張ってるのに、どうして俺の気持ちを理解出来ないんだ！！

 

なんて逆切れされた経験がある人も多いのではないでしょうか。

 

一人が好きでも一緒にいたいから結婚しているのですが、発達障害の伴侶と上手く関係を継続しようと考えているなら、理解出来ない事に悩むよりも一緒にいる事に安心出来れば良い関係を築く事が出来るのです。

 

理解しあえない部分が沢山ある夫婦関係ですが、理解しあうのではなく受け入れてしまう方があなた自身が楽になれるはずですよ！

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