発達障害の上司や部下と仕事上での上手な付き合い方

発達障害の上司や部下との仕事での付き合い方に困っている

発達障害かもしれないと思う上司や部下との付き合い方に悩んでいる定型発達の人が沢山いるのですが、単に仕事上での付き合いと言っても理解出来ない事が多く難しいのではないでしょうか。

発達障害の上司や部下!仕事での上手な付き合い方

 

  • 何を言っても理解してくれない
  • 人の考えを聞き入れようとしない
  • 自分の意見を押しとおす

 

発達障害の特徴でもあるのですが、まずは何故このようなすれ違いが定型発達の人との間にあるかを考えてみたいと思います。

 

 

発達障害の上司や部下は自分の考え以外を理解出来ない

 

自閉症スペクトラムや多動性注意欠陥障害を持つ人は、考え方に柔軟性があまりありません。

 

アスペルガーの私も同じなのですが、以前勤めていた時にはよく

 

何故人の言う事を素直に聞けないの?

 

と言われていました。

 

しかし私的には聞き入れ受け入れてるつもりなのですが、定型発達の人からすると反抗的に見えたり怒っているように見えるのだそう。

 

これは自分とは異なる新しい考え方が理解出来ないからなのですが、自閉症スペクトラムなどの障害を抱えている人は色々な考え方があるという事が受け入れられないのです。

 

黒い物を黒いと言われれば納得するのですが、自分が黒いと思っている物が白いと言われると「何故?」と思いますよね?

 

それと同じで、「何故自分の考え方が間違っているのか理解出来ない」から、人の意見を素直に聞き入れる事が出来ないのです。

 

 

自閉症スペクトラムな上司のパワハラまがいな暴言に傷つく

 

普通でも上司からのパワハラが問題になる事がありますが、相手が障害当事者であれば自分が相手を傷つけているという認識なく暴言を吐いている事があります。

 

相手が傷ついているとも考える事無く、あくまでも「あなたのため」に言っているつもりなのですが、話し合いをする余地すらないから一方的に怒られているように思うのではないでしょうか。

 

それもかなり理不尽な内容だったりするから余計に辛いと思う事が少なくないのだと思います。

 

ではアスペ当事者は自分が暴言を吐いていると思っているか?

 

答えは殆どNOです。

 

怒りという感情に任せてしまう場合があるのは普通の人と同じだと思いますが、それ以外では自分は正しい事を言っているとしか思っていない事が多いはず。

 

だから反論したとしても真っ向から否定されてしまって、結果的には定型発達の方が我慢するしかなくなってしまうのです。

 

 

ADHDの部下が自分勝手で人の話しを聞かない理由

 

ADHDもASDと似通った部分を沢山持つのですが

 

特にADHDの特徴である、感情のコントロールが苦手、爆発的な行動をとるというのはパワハラ上司に当てはまりますよね。

会社や世間であれだけパワハラについて叩かれているにもかかわらず、行動をしてしまう。
ADHDの衝動性がそうさせるのかもしれません。
出典https://jsca.co.jp/news/2017/10/04/20171004_stress_news/

 

もし部下がこのような事をすれば上司は舐めていると思うかもしれませんが、自分が思う方法や考え方を最優先にしてしまうから、目上からみると話しを聞いていないと思われてしまうのです。

 

しかし当事者に聞けば

 

「話しは聞いてましたよ」

 

と答える場合が多いのですが、聞いているだけで決して理解している訳でもなく受け入れている訳でもないから結局自分のやり方を続けてしまうのでしょう。

 

 

発達障害者との仕事での上手な付き合い方は接点を減らす事

 

もしあなたが定型発達で、障害を持つ上司や部下で悩んでいるなら極力接点を持たない事がおすすめです。

 

理論的に問題点を告げても反論されるか聞いてくれないかのどちらかになりやすく、最終的に傷ついてしまうのは普通の人の方。

 

夫や妻が障害を抱えている場合でも同じなのですが、相手が変わるという事は大人になるとあまり期待できないため、会話にすれ違いが出てしまう相手とは最小限の接点にしておくのが無難です。
大人の発達障害を治す事は病院で治療しても難しいと言われるくらいなのですから、あなたが努力で何とかしようとしても疲れてしまうのはあなたの方。

 

そのため、上司や部下がASDやADHDで仕事での付き合い方に悩んでいるなら、極力接点を持たないのが得策なのではないでしょうか。

発達障害の家族や子供の家庭に!健康増進と予防改善するならこちら


スポンサードリンク


当サイトおすすめ

アスペルガーはセロトニンを増やそう




関連ページ

仕事が続かない発達障害に向いている適職とは
発達障害は仕事が続かない場合が多いのですが、それでも向いた職種に就くと驚くような力を発揮する事があります。苦手な分野と得意な分野をしっかりと理解し、得意な分野の知識を増やしたり努力をしていくと発達障害でも定型発達には劣らない仕事が出来るようになるのです。
発達障害に仕事を教えるなら簡素で簡潔に伝えよう
発達障害のアルバイトや社員に仕事を教える事は定型発達の人からすると難しいのではないでしょうか。言っても理解してくれないアスペルガーや自分勝手な行動をしてしまうADHDなど、どのように言えば理解するか?を私の経験を元に書いてみたいと思います。
発達障害で仕事を辞め転職したいと思っているなら
発達障害で自分には向かない職場に就職し仕事を辞めたいと思っているなら、選んだ方が良い職種や新しい職場の選び方などを考える必要があります。障がい者枠での仕事を選ぶのも方法ですが、自分のスキルを活かせる仕事を見つけるのも選択肢の一つです。
発達障害のコミュニケーション不足は仕事での悩みとなる
発達障害はコミュニケーション能力が低い場合が少なくなく、仕事での悩みの一つとして取り上げられる事があります。業務上の会話や仕事が終わった後の飲み会など人と会話をする事に支障をきたすのですが、当事者は何が原因か分かっていない事が少なくないのです。
発達障害は出来る仕事と出来ない仕事が両極端
発達障害の人は出来る仕事と出来ない仕事が両極端に分かれてしまう事があります。得意分野の仕事の場合は定型発達の人以上に出来るのですが、苦手な分野になると途端に出来ない。そのため、向き不向きを考えなければ発達障害にとって仕事が辛い物になるのです。
大人の発達障害の女性に向いた仕事と向かない仕事
発達障害の大人で女性の人に向いた仕事と向かない仕事を考えてみたいと思います。アスペルガーと診断された私は過去から仕事が続かず転職を繰り返してきたのですが、そんな中で発達障害の人は仕事の何が向いていないのか?を書いてみたいと思います。
発達障害のグレーゾーンでも転職を繰り返してしまう
発達障害と診断されなくてもグレーゾーンの人でも転職を繰り返してしまう場合があります。アスペルガーを診断されたから仕事が出来ないという訳ではなく、グレーな人も仕事が続きにくい。そんな人も自分の向き不向きを知る事で継続できる職種もあるのです。
発達障害の女性は苦手な仕事は遅いが得意な仕事は早い
発達障害の女性は苦手な仕事だと時間がかかってしまう事が多いのですが、得意な仕事だと驚くほど早く出来る事があります。これは向き不向きや好き嫌いが関係しているのですが、どうしても苦手分野は頭で考えながら手を動かす事が出来ないため遅くなってしまうのです。
発達障害でも周囲の理解があれば転職せず仕事が続く
発達障害だからと言っても転職せずに仕事が続いている人は沢山います。特に職場に自閉症スペクトラムやADHDに対する理解をする人がいる場合は楽しみながら就職やアルバイトを続ける事が出来るのです。発達障害にとってどのような人間関係が築けるかが重要なのです。
発達障害は人の話しが理解出来ず仕事でバカにされる
発達障害は人の話しが理解出来ない事があるのですが、仕事をしているとバカにされる場合があります。ASDやADHDの人は自分が分からない事に苦しんでいるのですが、周囲はあきれ顔。しかし時間をかけて教われば少しずつ理解する事が出来るのが発達障害なのです。