発達障害の社交性の違い(アスペルガー,ADHD,LD)

発達障害でも異なる社交性や社会性

発達障害と呼ばれる障害は生まれた時からの脳の障害なのですが、その中でも幾つかの種類に分かれていて、自閉症スペクトラムと呼ばれるアスペルガー症候群、自閉症、多動性注意欠陥障害と呼ばれるADHD、そして学習障害と呼ばれるLD障害の3つがあります。

発達障害の社交性の違い 

発達障害と一まとめで呼ばれているのですが、それぞれに異なった特徴を持っています。ここでは分かり難い自閉症スペクトラムと多動性注意欠陥障害の社交性や人間関係の違いを考えてみたいと思います。

自閉症スペクトラムと呼ばれるアスペルガーや自閉症の社交性

アスペルガー症候群や自閉症と呼ばれる人は特に人間関係に支障をきたしやすい障害だと言われています。

 

  • 相手の気持ちが分からない
  • 言葉の背景が理解出来ない
  • 人と打ち解けない

 

など、対人面で問題を抱えている人が少なくないのです。

 

しかしアスペ当事者などは実は人間関係にあまり興味を持っていない場合も少なくなく、一人でいる事を好む傾向があるのです。

 

相手の空気を読む事は非常に難しく、会話そのもののキャッチボールが出来ないと思われる事も少なくありません。

 

しかし本人は自分がおかしいとは気付かない場合が多く、気付くのは周囲の人達。

 

何かがおかしいんじゃ?と思われるからか友達が出来ても離れていってしまったりしてしまうのです。

 

アスペルガーや自閉症本人も他の人とは違うのかな?程度には疑問を感じる事はあるのですが、問題点がどこにあるか分からないので改善策が見つけられないでいるのかもしれません。

 

学生時代は問題なく過ごせていても社会に出ると何かが上手くいかず、精神的に問題を抱えてしまう場合が少なくありません。

人間関係を築こうとするADHD

多動性注意欠陥障害の人は人と仲良くしたいと考えている場合が少なくなく、良い人間関係を気付く事が出来る人の方が多いよう。

 

社交性もあり空気も読む事が出来るのですが、どうしても相手が話し終えるまで待つ事が出来ずつい口を挟んで嫌われてしまう・・・

 

そんなパターンが多いのではないでしょうか。

 

人間関係にはアスペルガーよりも柔軟性があり、背景なども読む事が出来るので決してKYなどではありません。

 

にも関わらず嫌われたりおかしいと思われるのは

 

  • 相手の話しを聞かないで自分の言いたい事を言う
  • その場の空気に流されててしまう

 

と言った問題があるよう。

発達障害の特徴は違っても生き辛さを感じている

ASDもADHDも、定型発達とは異なる特徴を持っているので色々な部分で生き辛さを感じているのですが、周囲はなかなかそれを理解してくれません。

 

何故なら、見た目は普通で知能的にも問題がないから。

 

出来る事は出来る(物凄く出来る)ので

 

「この人なら任して大丈夫だな!」

 

と思われるのですが、出来ない事は全く出来ず失敗の連続

 

全てが出来ないのであれば良いのですが、出来る部分と出来ない部分の差が激しく、それを障害の特徴だと理解してもらいにくいのです。

 

同じ障害の人間関係や社交性でも細部が異なる自閉症スペクトラムとADHD。発達障害とひとくくりに出来ないのです。

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